気管支喘息におけるビタミンDの評価と、ビタミンD補充による喘息の重症度とコントロールへの影響。 A randomised control trial

Abstract

Background

ビタミンDは喘息との関連性が高まっています。 ビタミンD濃度が高いほど、気道過敏性が低下し、炎症マーカーが減少することが分かっている。

目的

喘息におけるビタミンDレベル、および喘息の重症度とコントロールに対するビタミンD補給の効果を評価すること

方法

喘息の被験者42名が募集された。 喘息コントロールテスト(ACT)スコアが算出された。 ビタミンDはEnhanced Chemiluminiscence法により推定した。 被験者は無作為にStudy groupとControl groupに分けられた。 研究グループは、標準治療とビタミンD(1000IU)の経口投与を8週間行った。 対照群には標準的な薬物療法のみを行った。 試験終了時にACTスコアとビタミンD値を再測定した。

結果

試験群の平均ビタミンD値は18.16±5.32ng/mlで、補給後は27.16±7.61ng/mlに改善した。 対照群では開始時18.79±6.07、試験終了時19.14±5.81であった。 その差は非常に有意であった(p<0.01)。

試験グループの平均ACTスコアは16.62±3.18で、治療後には22.08±1.17に改善された。 この差は非常に有意であった(p<0.001)。 対照群では、開始時17.57±6.86、試験終了時19.78±2.39であった(p<0.05)。 ビタミンD値が低い人はACTスコアが低く、ビタミンD補充によりACTスコアが有意に改善した(p<0.05)

結論

ビタミンD値は喘息患者で低かった。 ビタミンDの補給により、喘息のコントロールと重症度に極めて有意な改善がみられた。

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