3年間(1993-95)にわたってヨルダンの地方にある20校から集められた4469人の学童に対して前向き研究が実施された。 6~16歳の男性2592人、女性1877人であった。 男女とも身長、体重、収縮期および拡張期血圧を記録し、その後、完全な臨床検査を行った。 血圧は、小児の血圧に関する第2次タスクフォースが定めた基準に従って、水銀血圧計を用い、座位で、右腕で記録した。 データは分析され、男女とも各年齢グループごとにパーセンタイルが算出された。 収縮期血圧、拡張期血圧ともに年齢、身長、体重、体表面積と正の相関があった。 収縮期血圧は男女とも年齢による差はなかったが、拡張期血圧は年齢による差があった。 正常の上限値である90パーセンタイルの収縮期/拡張期血圧は、6-8歳、9-11歳、12-14歳、15-16歳の子供でそれぞれ116/76、122/80、128/81、139/86であり、有病率は13.35%(n = 596)であった。 収縮期/拡張期血圧の下限値である95パーセンタイルは、同じ年齢集団でそれぞれ122/81、126/83、134/84、142/88 mm Hgで、有病率は6.85%(=306)、重症高血圧の99パーセンタイルの値は、同じ年齢集団のそれぞれ131/86、134/87、145/89、154/90 mm Hgで、有病率は1.95%(n=87)であった。 本研究で得られた知見は、国際的なデータと一致していた。 我々は、子供たちのBPの定期的なチェックの必要性を強調する。 また、ヨルダンの他の地域やより小さい年齢層の子供たちを含むさらなる研究が必要である。