Purpose: The North American Symptomatic Carotid Endarterectomy Trial (NASCET) and the Asymptomatic Carotid Artery Study (ACAS) both confirmed carotid endarterectomy for preventing stroke in patients that have significant carotid stenosis.その結果、頸動脈狭窄症の患者における頸動脈狭窄の予防効果は、NASCETが臨床試験以外でも信頼できることが確認された。 両試験とも動脈像から頸動脈狭窄度を測定する手法(狭窄度=×100)は統一されており、その再現性は内部で検証されている。 試験以外で頸動脈狭窄の定義に使用された場合のこの測定法の信頼性は検証されていない。 頸動脈狭窄度の計算が不正確な場合、重大な頸動脈疾患を50%過大評価し、頸動脈手術が過剰に使用される可能性がある。 この研究は、異なる専門分野と異なる臨床経験レベルの開業医によって行われた頸動脈狭窄度測定の信頼性に関するプロスペクティブスタディである。
Methods: 頭蓋外頸動脈閉塞性疾患を評価するために行われた219枚の連続した動脈造影写真から,結果を盲検化した血管外科医2名とインターベンショナルラジオロジスト2名(各専門医1名とスタッフ1名)が狭窄率を計算し,72枚のランダムフィルムを各自が再読した. 解釈は,<8578>60%または<7776>または=60%狭窄(ACAS),<8578>30%,30%~69%,<7776>または=70%狭窄(NASCET)としてグループ分けされた. 観察者間および観察者内の一致度は,カッパ統計量およびピアソン相関係数を用いて解析した.
結果 頸動脈狭窄の分類における観察者間信頼性は,ACAS群(カッパ=0.825~0.903),NASCET群(カッパ=0.729~0.793)ともに優れた一致を示した. 観察者間相関係数は0.91から0.95の範囲であった。 観察者内一致度は,ACAS(κ=0.732〜0.970),NASCET(κ=0.634〜0.805)とも高い再現性を示した. 観察者内相関係数は0.89から0.95の範囲であった。
結論 NASCETによる頸動脈狭窄度の定量化は,医師が容易に習得でき,頸動脈内膜切除術の候補者を適切に特定するために確実に実施することが可能である.