Detection of increased arterial stiffness in a early stage of large vessel vasculitis by measuring cardio-ankle vascular index

Large vessel vasculitisは慢性炎症性変化により動脈壁の厚化と硬化が起こる. 最近、高血圧や糖尿病などの動脈硬化関連疾患や加齢による動脈硬化の評価に、心臓足首血管指数(CAVI)が利用されるようになってきた。 CAVIは、血圧に依存しない動脈硬化のパラメータとして確立されたStiffness Index βから数学的に算出される。 しかし、大血管炎に対してCAVIで評価した動脈硬化のデータはない。 我々は,高血圧を伴わずに大動脈壁の肥厚とCAVIの上昇を示した大血管炎の患者を報告する. 症例は68歳女性で,2か月にわたる発熱の再発,疲労感,頸部痛,体重減少を訴えて来院した. 18F-FDG-PET(18F-Fluorodeoxyglucose-positron emission tomography)画像では,大動脈とその主要分枝(頸動脈と鎖骨下動脈を含む)に有意な18FDGの取り込み(代謝活性の上昇と炎症の存在を示す)が確認された. 造影MR画像では、胸部大動脈の壁肥厚が確認された。 これらの画像所見から、大血管炎と診断した。 上腕血圧は正常であった(右122/72、左121/66mmHg)。 しかし,両側のCAVI(右10.3,左10.4)は上昇していた(年齢の正常値,9.1±0.8). 結論として、大血管炎患者の動脈硬化は、動脈壁の肥厚と炎症性変化のために増加している可能性がある。 したがって、CAVIは血圧が正常である早期の大血管炎患者の動脈硬化の亢進を検出するために有望であると考えられる。

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