シキミ酸経路(shikimic acid pathway)は、細菌、古細菌、真菌、藻類、一部の原生動物、植物が葉酸と芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)の生合成に用いる7段階の代謝経路のことである。 この経路は動物(ヒトを含む)には存在しないため、これらの必須アミノ酸は食事から摂取しなければならない。
シキミメート経路に関与する 7 つの酵素は、DAHP 合成酵素、3-デヒドロキナート合成酵素、3-デヒドロキナート脱水酵素、シキミメート脱水素酵素、シキミメートキナーゼ、EPSP 合成酵素およびコリスメート合成酵素である。 経路は、ホスホエノールピルビン酸とエリスロース-4-リン酸の2つの基質から始まり、3つの芳香族アミノ酸の基質であるコリスメートで終了する。 5番目に関与する酵素はシキメートキナーゼで、シキメートがATP依存的にリン酸化されてシキメート3-リン酸になるのを触媒する酵素である(下図参照)。 シキメート3-リン酸は次にホスホエノールピルビン酸と結合し、5-エノールピルビルシキメート3-リン酸(EPSP)合成酵素を介して5-エノールピルビルシキメート3-リン酸を与える。
次に5-エノールピルビルシキメート-3-リン酸はコリスメート合成酵素によってコリスメートへと変化する。
次にコリスメート変異酵素によってコリスメートからのクレーゼン転位でプレフェニック酸を合成する。
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