伝統的な道具で大理石を彫る

基本の道具は古代の人と同じです。 道具のリストを手に入れるだけでも大変なのに、それをどうやって美しい作品に仕上げるのか。 手仕事では、すべてがスローになり、自分が何をしているのか考えながら作業ができます。 まず荒削りをし、ノミで重石を削り、打撃力を一点に集中させて石をはじき出す。 そして、重石を取り除いたら、次は歯ノミで形を整えていきます。 歯ノミは基本的に櫛のようなもので、それを使ってノミで形を作りながら、同時に石をかなり早く削り取るのです。 大理石の彫刻は、点ノミで石をはじいたり、歯ノミで石の中を泳がせたり、とても触感がいいんです。 硬い素材ですが、この道具を使えば、空間の中に飛び込むことができるんです。 石に対してかなり斜めに切れば、より細かい面を出すことができます。 また、石に無理やり押し込むようにすると、かなり違った質感になります。 ラスペルは、金属片に切り込まれた一列の細かい小さな歯で、この道具を石にこすりつけたり、削ったりして、材料を取り除き、平面を本当に美しく仕上げることができるのです。 道具の使い方次第で、ある形を強調することができます。 エゴを捨てて、道具を通して石の中に流れ込めば、その空間の中で何ができるか、可能性は無限大です。