【健常者134名のホルター法による心拍変動の生理的限界】

健常者134名(男59、女75、平均年齢:42.5±14歳)にホルター法による24時間の歩行心電図測定を実施した。 24時間の平均心拍数は75±9bpmで,日中は82±10bpm,夜間は64±8bpmであった。 最大瞬間変動と最小瞬間変動(5分間)は、夜間は小さく(+23%、-7%)、昼間は大きかった(+47%、-16%)。 心拍数は、就寝前2時間で徐々に低下し、3時間で徐々に上昇し、起床前にピークに達した後、やや低下した。 女性の平均心拍数は男性より速かった(+5bpm)。 平均心拍数は30歳以降、年齢とともに低下した(1年当たり-0.4bpm)。 タバコの摂取は心拍数に影響を与えないようであった。 上室性期外収縮は日中に68%、夜間に50%に認められ、心室性期外収縮は日中に42%、夜間に23%に認められた。 心室性期外収縮を認めない被験者は22%のみであった。 タバコの消費量と性別は期外収縮の発生と頻度に無関係であった。 一方、期外収縮の発生率と頻度は年齢と非常に有意な関係があった。

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