1957年モデルは、スタッドベーカー・パッカードの最高級車プレジデントに、グリルとテールライトを改良し、パッカード風のダッシュボードを付けて、パッカード クリッパーと名づけた。 1957年には4ドアのタウンセダンとステーションワゴンのクリッパーカントリーセダンの2モデルが生産された。
テールライト、ホイールカバー、ボンネットのブロックレター、計器、ラジオなどは以前のパッカードからキャリーオーバーされた部品であった。 ヘッドライトのアイブローやフロントバンパーはパッカード風のデザインであった。 1955年製のフード・オーナメントは、Studebakerのフード形状に合うように改造され、長く広いサイド・トリムは、最近のPackardのトリムを思わせるデザインになっている。 また、リアフェンダー下部にはスタンプのオーバーレイが施され、1956年型カリブのサイドトリムを思わせるボディクリースラインが与えられている
ダッシュボードやインテリアはすべてパッカード風であった。 リア・フォールディング・シートのアームレストやドア・アームレストのフェイルド・インなど、かつてのプレジデントの装備はクリッパーのためのもので、ドアに取り付けられた灰皿、厚いパイルのカーペット、パッカード風の専用クロス/ビニール生地が追加された。 その他のユニークな特徴としては、ダッシュ下部の礼灯、完全なパッド入りのダッシュトップ(残念ながら日差しの下では長持ちしなかった)、パッド入りのサンバイザー、金メッキのホーン・リングなどがあった。 多くのディーラーはクリッパーがベースとなったスチューデベーカーにあまりにも似ていると感じ、パッカードから完全に脱落した。 販売台数は4,809台と少なく、そのほとんどがタウンセダンであった。
パッカードにふさわしいパワーを持つエンジンを作るため、スタッドベーカーの289インチ³(4.7L)スモールブロックV8をマッカロック・スーパーチャージしたものを使用し、前年に使用されていたパッカード(同様にスタッドベーカー・ゴールデンホークにも使用)と同等の275bhp(205kW)のパワーを実現した。
作家で自動車史家のリチャード・ラングワースは、これらの車は真のパッカードではなかったが、しかし非常に優秀なスタッドベーカーであったと述べている
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