「子どもは特に、裂傷修復などの日常の緊急処置において高いレベルの痛みや不安を経験しやすい」（2）無作為プラセボ対照試験には、3カ月から17歳の子ども221人が参加しました。 患者は全員、閉鎖が必要な裂傷を負って救急外来を受診した。 患者は、創傷閉鎖の前にリドカイン-エピネフリン-テトラカイン（LET）またはプラセボのいずれかを投与された。 以下の結果が報告された：
「創傷閉鎖前に鎮痛剤を投与された子どもは、プラセボを投与された子ども（中央値1.5、四分位範囲0.25-1.50）よりも痛みが少なかったと報告した。また、カラーVAスケール（p=0.01）およびFaces Pain Scale – Revised（中央値0.00、IQR0.00-2.00、鎮痛剤：中央値2.00、IQR0.00-4.00、プラセボ：p<0.01）により、鎮痛剤の投与を受けた子どもたちは、プラセボを投与された子どもたちよりも、より少ない痛みを報告した（中央値0.5、IQR 0.35-2.35, IQR 0.38-2.50 ）。 鎮痛剤を投与された患者は、痛みのない手術を受けた、あるいは受けたように見えると報告する傾向が有意に高かった(痛みの相対リスク0.54、95%信頼区間0.37-0.80)”(3)。この研究ではまた、創部の完全止血は、LET投与患者の方がプラセボ投与患者よりも一般的で、78.2%対59.3%だったことを報告した(3)
LETなどの局所麻酔は、小児の患者で頻繁に使われるが、成人ではそれほど一般的ではない(2)。 89人の患者(平均年齢33歳)のチャートレビューがClinical and Experimental Emergency Medicine誌に掲載されました。 このレビューでは、処置前にLETを投与された患者のうち、追加の麻酔を必要としたのは24％のみであったことが判明した1。「合計3,278人の患者を対象とした25の無作為化比較試験のコクランレビューでは、局所麻酔薬と浸潤麻酔薬を比較して、局所麻酔薬は合併症もなく効果的に痛みをコントロールできること、一部の個別研究では局所麻酔と同様の有効性が示唆されています」
（1） Otterness, K.., Singer, A., Clinical and Experimental Emergency Medicine, Updates in Emergency Department Laceration Management, https://www.ncbi.nlm.nih.gov
(2) Lambert, C., Goldman, R., Canada Family Physician, Pain Management for Children Needing Laceration Repair, https://www.ncbi.nlm.nih.gov
(3) Harmon, S. et al, Journal of the Canadian Medical Association, Efficacy of Pain Control with Topical Lidocaine-Epinephrine-Tetracaine During Laceration Repair With Tissue Adhesive in Children, (小児裂傷修復の際の、局所麻酔の有効性。 無作為化対照試験 https://www.cmaj.ca
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