横隔膜剥離に対する外科的介入は乳児では緊急かつ救命であるが成人では稀である。 過去22年間、台北市立病院外科胸部外科で横隔膜剥離の成人患者7名に遭遇した。 診断時の年齢は32歳から65歳で、平均年齢は44歳であった。 男性および左横隔膜に好発した(男性6名、女性1名、左6名、右1名)。 全例に形成術が施された。 術後すぐに横隔膜は正常な位置に戻り、全例に臨床的改善が認められたが、5名の呼吸困難者に修復後徐々に横隔膜が上昇したり、呼吸器症状が再発したりすることが判明した。 横隔膜浮腫は腹部臓器による肺の圧迫を引き起こす可能性があり、形成術による横隔膜の補強は横隔膜の強度を高め、臨床症状を軽減させる可能性がある。 しかし、我々のシリーズによると、外科的介入はそれに起因する苦痛が存在し、内科的治療に反応しない場合にのみ行われることを推奨する。