植物抽出物中に生成するo-キノン類。 そのアミノ酸やペプチドとの反応 | Online Stream

Abstract

1. クロロゲン酸およびカフェ酸の酵素酸化により生成するo-キノンとアミノ酸およびペプチドとの反応をマノメトリックおよびスペクトロフォトメリックに検討した。 2. リジンとシステインを除くアミノ酸は、主にα-アミノ基を介して反応し、赤色または褐色の生成物を与える。 この反応はキノンの重合と競合し、その後に酸素を吸収して他の色の生成物を与える二次反応となる。 3. リジンの∈-アミノ基も同様にo-キノンと反応する。 システインのチオール基は、酸素を吸収せずにキノンと反応し、無色の生成物を与える。 4. システインを含むペプチドは、そのチオール基を介してo-キノンと反応する。 5. グリシル-ロイシン、ロイシルグリシンなどの他のペプチドは、主にα-アミノ基を介して反応し、全体の反応はN-末端アミノ酸の反応と似ているが、反応は早い。 6. ペプチドの中には、O-キノンとN-末端アミノ酸の間で起こる二次反応とは異なるものがある。 カルノシンから生じる色は、β-アラニンから生じる色よりもヒスチジンから生じる色に似ており、プロリルアラニンとO-キノンとの反応はプロリンの反応よりも複雑である

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